Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne

ハンサムな王子様と結婚し、豪華なお城に移り住み、それからいつまでも幸せに暮らす――それは多くの女性が抱く夢だ。けれども、小和田雅子にとっては、そうではなかった。どこをとっても現代的で、古風なしきたりとは相容れない雅子は、ハーバード大学やオックスフォード大学で教育を受けた聡明な女性だった。だが1993年、彼女は外交官としてのキャリアを捨て、皇太子徳仁と結婚した。『Princess Masako』は、「菊のカーテン」の後ろを覗き、外からはうかがい知れない日本皇室の世界を見せる興味深い作品だ。本書では、世界最古の王朝の断絶を避けるために、なんとしても世継ぎとなる男児を生んでもらいたい宮内庁が、迷信めいたしきたりを雅子妃に強いる経緯が描かれている。成婚当初は、2600年の伝統を持つ皇室の古びた空気に雅子妃が新風を吹き込むものと期待する声もあった。だが13年後のいま、42歳の雅子妃は、適応障害との戦いが世界各国の紙面を賑わす悲劇の女性になっている。

雅子妃と日本皇室を描いたベン・ヒルズの魅力的な本書は、東京や日本の地方都市、オックスフォード、ハーバードなどの取材に基づいて書かれたものだ。また、雅子妃や皇太子の友人、恩師、元同僚をはじめ、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア各国の関係者にもインタビューを敢行している。その多くが、これまで公には語ることのなかった人たちだ。本書はそうした情報をもとに、皇室のもっとも暗い秘密――天皇や皇室に対する畏敬の念から、日本では決しておおっぴらに語られることのない秘密に光を当てている。さらに、天皇の役割、女性の地位、メンタルヘルスや体外受精に対する考え方、官僚の持つ権力など、日本人のほとんどが敢えて口にすることのない疑問をも投げかけている。だが何よりも本書は、悲劇的な失敗に至った恋愛の物語でもある。

ベン・ヒルズはオーストラリアを代表するジャーナリストで元東京特派員。オーストラリアのピューリッツァー賞と言われるウォーキー賞、1年でもっとも活躍したジャーナリストに与えられるグラハム・パーキン賞を受賞している。著書に『Japan: Behind the Lines』(特派員として日本に滞在した3年間を記録した本)、『Blue Murder』(西オーストラリアにあるCSR社ウィトヌーン・アスベスト鉱山の公害被害者が起こした裁判を追った本)がある。


Ben Hills,J P Tarcher
 
プライス:¥ 1,471    ペーパーバック
発売日:2007-12-27
J P Tarcher
1585426105
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日本蔑視に基づく不愉快な書
 著者は西洋文化の優位性を心の底から信じているらしく、日本文化蔑視(非西洋文化蔑視といってもいい)が鼻につく。性質が悪いとおもうのは、その蔑視を著者本人がおそらく認識していないであろう点にある。これを読んでそれに気づかない日本人は、鈍感であるか、あるいは自分を西洋人の立場に置いて考えているに違いない。

 そういった欠点に目をつぶって読んだとしても優れたジャーナリズムとは到底思えない。すでに報道されており、すこしでも皇室に関心があるものであれば知っている事ばかりであるし、そうでない事に関しては憶測に基づく記述が多い。そしてその憶測は品性下劣であるといわざるを得ない。

 そもそも日本文化、というか非西洋文化に対して理解を示さず、知識も不足している人間がこのようなテーマに関して優れた著作をなす事ができるとは思えない。

 開かれた皇室、自由な報道というのはいいだろう。しかし、それは単なる劣悪なゴシップに堕する可能性をつねに秘めている。英国では王室に関して何でも書ける、それに対して日本は…などという意見も見かけるが、下らない憶測に基づいた醜悪なゴシップが果たして必要だろうか。

 本書の翻訳版に関して国が検閲したとか、圧力を掛けて発禁にしたとか言っているものがいるが、それは著者が「日本の閉鎖性」を強調し、巷間の耳目を集めるために事実を歪めて喧伝しているだけであって、甚だしき事実誤認である。こういった出版をめぐる著者の行動からも分かるとおり、著者はまっとうなジャーナリストとは到底いえない。

面白かったです
雅子様のハーバード入学がレガシー入学であった可能性が高いこと、田園調布双葉小学校受検に失敗されたこと、オックスフォード大学を卒業できなかったことなど、週刊誌をあまり読まない私は知りませんでしたので、単純におもしろかったです。

しかし宮内庁ももっと広報体制を改善すべきだと思いました。以前から思ってましたが、この本を読んで改めてそう思い直しました。

外国メディアの勘違い
おそらく、外国の多くの人は、ダイアナの悲劇と雅子様を重ね合わせて、思い込みから
この本に興味を持つのだと思います。 ここにもう一人のダイアナがいるよ、と。
現代女性が古い歴史と伝統を持つ皇室に嫁いで、それまでの過去の栄光やら自己を否定され、苦しむ、、、
そんなの誰でも想像できるストーリーですよね。
この作者は、そういうストーリーを前提にしてリサーチをして、本の形式をとっているだけだと思います。
端的に言えば、くだらないんです。

また、英語で日本をどのように書いているのか、英語学習の参考としても、役には立ちません。
英文がとても下手です。よくもネイティブでこんな下手な文章を書けるものだと、呆れてしまいます。
単語選びも適当、英文も自動ソフトかなにかで書いたのかと疑いたくなります。

外国版“皇室”
思わず笑ってしまうほど気楽な書き方です。
外国から見ると、日本の皇室はこんなものなのだなあと感心したり、ところどころ珍妙に思えたり。
けっして日本の皇室をバカにした本ではなく、あくまでも雅子妃に人間として同情している温かい心の作者の本でもあります。
英語も読みやすく、観光案内として読んだらいいのかも。(“観光”程度ですが、それもまた面白しです。)

発刊の意義
長期に渡り皇太子妃を悪しざまに描く根拠のない国内週刊誌は放置状態でいくらでも許せても、
宮内庁批判は許せないので即発禁、ジャーナリストとその国に「厳重な抗議」ということか?

内容の小さなエラーはともかくとしても、
21世紀においてさえまだそんな国は、余りにも怖すぎはしないか?ということについて、落ち着いて深く考えてみる必要が絶対にある。
他ならぬ自分の国のことだ、他所事ではない。甘く見ず、本当に真剣に考えるべき。
逆に日本人には無理なことだったかも知れない、という意味で星5つ。
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